金利差は円高方向、価格は円安方向 — W33のドル円はチャネル不在
H.10 の 157.54→159.21(+1.67円)は2年差 −7.0bp・10年差 −6.0bp と逆符号。同一週はブロード・ドル安なのに円だけ弱いが、上昇の81%は週初に集中する。買い売りは宣言しない。
W33(H.10 08-07 157.54→08-14 159.21、+1.67円)は2年差−7.0bp・10年差−6.0bpと逆符号。同一H.10週はブロード・ドル安(DTWEXBGS −0.18%)なのに円だけ弱いが、+1.67円の81%は08-07→08-10に集中し円特異を週次主因にしない。07-30の−4.39円は次の月次窓初日。買い/売りは宣言しない。
USD/JPYの会計窓はH.10の2026-08-07→08-14である。終値は157.54から159.21へ、+1.67円。同じ窓で日米2年金利差は2.590ppから2.520ppへ−7.0bp、10年差は−6.0bp。金利差は円高方向、価格は円安方向。逆符号なので、金利差をこの週の主体にはしない。何bpで何円、という感応度も外挿しない。
二重確認は同一H.10週(08-10→08-14)にある。USD/JPYは+0.31円(+0.195%)、米2年は4.25%から4.17%へ−8bp。ここでも符号は逆である。ICE DXYの−0.89%(08-14→08-20)は別窓であり、同時点のUSD/JPY終値と重ねない。Yahoo USDJPY=Xの08-13終値159.4480も使わない。終値SSOTはH.10の159.21(2026-08-14)。金利SSOTはDGS10である。

同一H.10週(08-10→08-14)では、USD/JPYが+0.195%でもFed名目ブロードDTWEXBGSは−0.18%である。対EUR、GBP、AUD、CNYはいずれもドル安方向(符号のみ。新規の変化率は作らない)。ドル全面高ではなく、円の相対安、という会計分解に止まる。
この円特異をW33全体の主因にはしない。W33の+1.67円のうち、08-07→08-10が+1.36円で81%を占める。H.10週の符号分解を週次全体に延長しない。金は+4.45%でドル安方向の同時確認だが、コモディティ窓は08-14→08-20であり、DXYと同じ別窓である。WTIはホルムズ要因のためドル安の確認に使わない。

H.10の水準は次のとおり。07-29 163.86、07-30 159.47(−4.39円)、08-07 157.54、08-14 159.21。財務省の直近月次は操作額0円で、対象終了は7/29。07-30は次の月次窓の初日であり、公式フローの有無は2026-08-28 19:00 JSTの月次まで未確定である。Q2の実弾11.73兆円は確定済みだが、07-30との因果は採らない。口先と実弾の識別も08-28まで保留する。W33の戻りを介入効果の剥落完了とは読まない。
07-30から08-07への追加下落は1.93円。そのうちW33の+1.67円は86.5%戻りで、週次のオーバーシュート埋めは終盤にある。一方、07-29起点では26.4%しか戻しておらず、07-29比の残差は−4.65円。163.86は未埋め本体の参照であり、来週の到達先ではない。H.10終値が162.14を超えれば、帯域内戻りの仮説は棄却する。

名目では2年差2.52pp、10年差1.805ppが残る。米CPI総合12か月+3.4%と日本コア+1.8%で控除した事後実質は、2年で約0.94pp、10年で約0.18ppまで薄い。これはTIPSでも10年ブレークイーブンでもない。米コア2.5%を使うと実質10年差は約1.08ppまで厚くなる。並置するだけであり、USD/JPYへの因果には使わない。
相対タカ度の数字があるのは3中銀に限る。FOMCは9–3で誘導目標を維持、ECBはDF 2.25%、日銀は8–1で無担保コール1.0%程度を維持。序列はFRB ≫ ECB DF 2.25% > 日銀 8–1。BOEとRBAは本号に数字が無いので入れない。Jackson Hole(2026-08-27〜29)の公式テーマはpayments / innovationである。自動タカ派イベントにはしない。Keynoteの暦日とタイムゾーンは欠測のまま置く。
記事の主役は見通しである。一方向の買い/売りは宣言しない。測る点は三つ。金融政策、介入リスク、クロス通貨。キーレベルは水平線だけである。上値は159.21(08-14)、159.35、159.47(07-30)、162.14(帯域破壊・月次対比)。下値は157.54(08-07)。163.86(07-29)は参照でありターゲットではない。前週号の介入警戒ラインとの差分は、本号の投影に前週推定値が無いため改定しない。
Jackson Holeは08-27〜29。Keynoteの暦日とTZは欠測。CME FedWatch公式の2026-09-16 hold / +25bp%は取得できていない。デスクの「約1/3」も使わない。主観序数は、追加引き締めの再確認は非自動、である。本当の焦点は、タカ度序列の再確認か否定か、だけである。
ベースは、公式テーマに留まり追加引き締めを再確認しない場合。序列から円安継続は免許されない。159.21近傍の帯域内に止まる読みである。上振れ(円安)は、会期中にタカ度差が拡大し米2年が4.34%を超える場合。159.35、続けて159.47。162.14は帯域の外側である。下振れ(円高)は、追加引き締めの否定に直後のドル全面安が重なる場合。157.54方向。
日銀の次回は公式カレンダーで09-17・09-18、ECBは09-09〜09-10、FOMCは09-15〜16。日付は確定しているが、9月会合の織り込み%は一次が無いので置かない。
財務省の外国為替平衡操作月次は2026-08-28 19:00 JST。直近月次は0円(対象終了7/29)。07-30分は次号初日。数値%の織り込みは無い。本当の焦点は、07-30の−4.39円が実弾か、FOMC翌日の価格か、を公式フローで識別することである。
ベースは、08-28まで実弾仮説を保留すること。86.5%戻りは終盤、07-29起点26.4%は未埋め。上振れ(円安)は、月次が0円でも162.14を超える場合。帯域内戻りは棄却する。下振れ(円高)は、月次0円かつ金利差縮小のままなら157.54方向の余地。月次が実弾を示せば、07-29比−4.65円は当局フローの残差として残す。
クロスのコンセンサス%は無い。直前H.10週は円特異である。本当の焦点は、ドル全面高が戻るか、円だけが弱いままか。円安週に2年差が+10bp以上なら、金利差チャネル不在も同時に棄却する。
ベースは、円安でもEUR/GBP/AUDがドル高に揃わず、DTWEXBGSがプラスに転じない場合。ドル買い主体はまだいない読みで、USD/JPYは159.21〜159.47の試しに限定する。上振れは、円安かつEUR/GBP/AUDがドル高、DTWEXBGSがプラス。円特異を棄却し、159.47、その先162.14を見る。下振れは、円高かつDTWEXBGSマイナス継続。157.54方向。Warsh否定と重なれば下振れが厚い。
連動崩れを介入に読み替える誘惑がある。07-30は次の月次窓初日であり、08-28まで公式フローが無い。だからチャネル不在に止め、介入断定は採らない。円特異をW33の主因にする誘惑もある。+1.67円の81%は08-07→08-10である。タカ度序列から来週のドル買いを宣言する誘惑に対しては、公式テーマがpayments / innovationであることと、実体がNFP −23,000・小売 −0.6%・UMich 51.0で既に弱いことを先に置く。円キャリーの「今のサイズ」は公式に存在しない。07-14のCFTC円ネットはDEMOTEであり、headlineにしない。
| 主張 | 観測指標 | 閾値 | 期日 |
|---|---|---|---|
| 円特異(ドル全面高ではない) | H.10のUSD/JPY符号、EUR/GBP/AUD、DTWEXBGS | 円安かつブロード・ドル高(DTWEXBGSプラス)なら棄却 | 08-24 |
| 金利差チャネル不在 | 2年差、USD/JPY | 円安週に2年差+10bp以上、または159.21超えかつ2年差2.620pp超で棄却 | 08-24 |
| 07-30実弾仮説 | 財務省月次 | 0円なら棄却 | 08-28 |
| 帯域内戻り | H.10終値 | 162.14超えで棄却 | 08-24 |
| 実質ギャップは薄い | 米CPI総合12か月、実質10年差 | 2.5%以下かつ実質差1.00pp超で棄却 | 09-11 |
| 円安継続にはタカ度差拡大が要る | 米2年、USD/JPY | 4.34%超かつ159.35超えで棄却 | Jackson Hole会期中(暦日は欠測) |
| キャリーの今のサイズは測れない | CFTC NCネット | ±10%超変化で更新(headlineにしない) | 08-21または08-28 |